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執筆者の写真KDK-TRADING

冬の縮合型シリコーンの硬化促進

更新日:2020年12月5日

こんにちは。

KDK-TRADINGの中西です。

だいぶ秋も深まってきて、少しずつ寒くなってきました。

ハロウィーンにクリスマスと、イベント盛りだくさんのワクワクする季節の到来ですね♪


シリコーンの硬化時間も夏とはだいぶ違ってきます。

◎気温が低い

◎湿度が低い

と、縮合型シリコーンの硬化は遅くなります。


シリコーンも2液型熱硬化性樹脂の一つですので、主剤と硬化剤の反応熱によって硬化するのですが、気温が低いと硬化スタート時の温度も低いため効果に時間がかかります。


また、建築用の一液型シリコーンシーラント(窓などのふちに塗っているヤツです。)も空気中の湿気に反応して硬化しますように、型取り用シリコーンも同じく湿度によって硬化時間が左右されます。 (余談ですが、アロンアルファーなどのシアノアクリレート系瞬間接着剤も、空気中の湿気で硬化します。指に引っ付きやすいのは、指に適度な湿気があるからです。


付加型シリコーンは、硬化剤の量を増やしても硬化促進はしませんが、縮合型シリコーンは硬化剤の分量でかなり硬化スピードが変わりますので、一般的には硬化剤の量を増やして硬化を促進させます。 CRN40、25には通常1Kgの主剤に対して50gの硬化剤を添付しています。 つまり主剤100分に対して5分の割合で、硬化剤が付いてる訳ですが、常温(20-25℃)常湿の際に100:5で混合しますと、可使時間が非常に短く、作業時間内に混合、攪拌、脱泡、注型を行うのが、かなり難しくなります。

私共がお勧めしております硬化剤配合比は常温、常湿の際には100:3です。

夏場と冬場では状況が逆転しますので、ご注意ください。 また、仕込みのシリコーン量が多いと、硬化は早くなり、少ないと遅くなります。

ただ冬場、硬化剤の量を限りなく多くすれば、その分硬化が早くなるかというと、それには限界があります。

硬化剤には、実際に硬化に関係しない液体も含まれておりますので(主剤と硬化剤の混ざりをよくする為の物)硬化剤を入れすぎると硬化したシリコーン型にも良くありません。

当社シリコーンに50gの硬化剤を添付している理由は、100:5の配合比までなら可使時間のデータを取っており、且つ硬化後のシリコーン型の性能を大きく落とさないと考えているからです。 詳しい配合比率による作業時間と硬化時間のデータは、弊社ホームページや製品に添付しております。是非ご使用前にご覧頂き、ご参考にして下さいませ。


※新たにクリアポリエステル樹脂を販売しております。(先ずは見積書のご依頼をお願い致します)

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